健康に良い食用オイルは何?という質問に対して、「オリーブ油」と答える人はかなり多いはずです。
オリーブ油は日本でもすっかりなじみのあるオイルですが、具体的にどんな特徴を持っていて、どんなメリットがあるのでしょうか。
気になるオリーブオイルのイロハについて、まとめてみました。
オリーブオイルの特徴
オリーブオイルは有名なオリーブの果実から搾取できるオイルです。果実も食用とされるので、多くの人になじみのあるオイルです。地中海地方でかなり消費されていて、かつ生産もされています。
スペインやイタリアやギリシャの生産量が高いです。オリーブオイルは不飽和脂肪酸の中の一価不飽和脂肪酸です。つまりオメガ9系の脂肪酸となります。オレイン酸とも呼ばれる部類で、体内で作る事ができる脂肪酸となります。
もちろん食糧からの摂取も可能です。この部類には他にキャノーラ油やひまわり油などがあります。オレイン酸は酸化しにくい、つまり劣化しにくいという特徴があります。最近話題の抗酸化作用を持つポリフェノールがあるからです。
オリーブオイルのメリット
オリーブオイルが健康に良いということは、多くの人がなんとなく知っている事実だと思います。オリーブオイルは良質なものであれば(エキストラバージンオイルなど)確かに健康効果があります。
例えば前述のポリフェノールは抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待されます。またポリフェノールの一種であるルチンやクルクミンは、肝臓の機能を高めたりがんに対する対抗作用があるとして期待が高まっている物質です。
ヒドロキシチロソールという種類は骨を強くしたり、美白効果もあると話題です。さらにオレイン酸は血中の悪玉コレステロールを下げてくれます。
それでいて善玉コレステロールは下げません。動脈硬化の進行を予防するので、血管系の問題のリスクが回避されます。
オリーブオイルの種類
オリーブオイルは国際機関によって9つに分類分けされています。最も品質が高いのがエキストラバージンオイルです。その次にファインバージンオイル、オーディナリーバージンオイルと続いていきます。
エキストラバージンオイルは酸度が0.8%、ファインバージンは2.0%、オーディナリーは3.3%です。酸度が少ないものほど酸化しにくい上質なオイルとなります。
バージンと名前がついているものは、化学的なプロセスが入っていないという意味です。エキストラバージンはフルーティーな味わいが特徴的です。ファインバージンも上質で風味が良いです。
オーディナリーバージンも品質は悪くありません。ただし少しばかり辛く苦い感じがあります。
まとめ
オリーブオイルはメジャーなオイルの一つですが、意外と知られていない事はたくさんあります。良質なオリーブオイルには多くの健康効果があります。
分類が多いので覚えるのは大変ですが、オリーブオイルの健康作用にもっと詳しくなって、料理にも応用していきましょう。