食用油と油脂の違い及び栄養学的側面

食用油と油脂の違い及び栄養学的側面

あぶらと言う言葉は「油」という漢字があてられることもあれば、「脂」と書く事もあります。

2つ並べて油脂といった言葉が使われることもあります。食用油と油脂とは少し違った側面を持ちます。両者の違いと栄養面でのポイントについてまとめてみました。

食用油と油脂の違い

似た様な言葉があいまいに使われていることはたくさんあるので、全ての違いを明確に説明するのは困難な場合があります。しかしおおまかな違いについて記します。

よく聞く食用油ないしはオイルは、常温の時に液体になっているオイルのことです。しかし常温の場合、固体になっているもの、それを油脂ないしは動物性油脂と言う事があります(油脂という場合は脂も油も含んでいる場合がありますが、ここでは脂の意味で使っています)。

食用オイルと聞いて思い浮かぶのはゴマ油やコーン油、大豆油、オリーブ油など植物性の油かと思います。すべて常温で液体の状態であることが分かります。一方油脂としてはバターやラードなどがあげられます。

これらは常温で固形となっているのが特徴的です。ちなみに植物性の油でもココナッツオイルなど常温で固形になっているものもあります。この場合は脂と書く事になります。そのため脂=動物性とは限りません

その逆もしかりです。魚のオイルは常温では液体です。そのため油となります。動物性でありながら油です。

食用油の栄養学的側面

食用油は分類からいくと、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸とによく大別されます。そして不飽和脂肪酸はさらに細かな階層に分けられます。そのうちオメガ3とかオメガ6、オメガ9と呼ばれるものがあります。

そしてさらにそれぞれリノール酸やα・リノレン酸、オレイン酸、DHA、EPAなどに分類されています。量が適正であれば、不飽和脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを下げたり、生活習慣病の予防につながる血管機能の改善を促したりします。

またオレイン酸は便秘解消や胃を整えてくれます。α・リノレン酸はアレルギー症状を抑えたり、対うつ病効果があったりします。リノール酸は皮膚状態を良くしたり血の降圧作用があったりします。

油脂はどうなの?

常温で固形のあぶらが脂(油脂)だと書きましたが、脂はおそらくほとんどの人がネガティブなイメージを持っている物質でしょう。ダイエットの敵というイメージが強いです。

しかし脂質は人間の身体のエネルギー源となる大切な栄養素です。炭水化物と一緒に摂取されると太ってしまうのは確かですが、一概に悪いものと決め付けることはできません

いずれにしても健康に良さそうというイメージがあるかどうかに関係なく、適量を摂取する事がポイントです。

まとめ

植物性油に代表される食用油と、常温で固形の脂には違いがあります。どちらも身体の機能に影響を与える点は共通しています。

しかし植物性だから健康に良いとか動物性だから健康に悪いといった事ではなく、オイルの特性を詳しく知ってそれを適量用いる事が健康維持の秘訣です。